Web試験配信プラットフォーム導入事例:コロナをきっかけに「紙」から「オンライン」へ

導入事例

 

本事例記事では、コロナをきっかけに社内の試験システムを「紙」の試験から「オンライン」の試験へと迅速に変革された某製薬企業の成功事例をご紹介していきます。(以下、A製薬と称します)

 

【コロナ前の社内試験制度】

A製薬では、これまで年に1度、複数科目の専門知識を問う試験を社内で用意し、1,500人を超える営業人材の知識を測ってきました。

 

2019年までの社内試験は、PBT(Paper Based Testing ペーパーベースドテスティング)、つまり紙の記述式試験で行われ、受験者となる営業社員、試験監督をはじめとした試験運用を行う社員が試験会場に集合し、2日間で開催されていました。

 

【コロナ禍における問題点】

 

これまで紙の試験での開催方法では、3密(密閉、密集、密接)を避け、ソーシャルディタンスを実現するのは困難でした

そこで、検討にあがったのがオンライン試験です。

オンラインの試験には大きく分けるとCBT(Computer Based Testing)とIBT (Internet Based Testing)の2種類の試験配信方法があります。
大きな違いはCBTでは専用のアプリケーションをPCにインストールする必要があること、IBTでは推奨のWebブラウザがインストールされたマシンであれば受験が可能であることです。その他については下記にかんたんにまとめています。

 

【なぜJTPの試験システムが採用されたか?】

 

A製薬のケースでは、コロナ禍でも安全にスムーズに試験を行うことを主目的とし、さらに外部向けの資格試験ではなく社内の人事評価のための試験であることを考えIBTでの試験を選択することになりました。

IBTによる試験配信システムを提供している企業は複数ありますが、その中で弊社の「Web配信プラットフォーム」が選ばれた理由は以下の3点にありました。

 

1.  同時アクセスへの耐久性

 

今回のA製薬の事例で、弊社のシステムをご採用いただいた一番のポイントは、JTPのWeb配信試験プラットフォームには、10,000人を超える同時受験でのアクセスを処理した安全性の実績があるためです。

 

弊社のプラットフォームは、「一般社団法人 日本ディープラーニング協会 – G検定(ジェネラリスト検定)」に2017年から採用されております。

G検定は、国内におけるAI人材の需要の高まりを反映し、下記のグラフにあります通り、年々受験者数が伸びています。

 

参照:資格試験について – 一般社団法人日本ディープラーニング協会【公式】 (jdla.org))

 

JTPの試験配信プラットフォームは受験者の増減に合わせて自動的にスケールアウト・インできるため、G検定のような直前まで何人の受験者が受験をされるかが見えない資格試験制度でも、毎年安定した試験配信を行えるのです。

 

2. コストの課題

 

試験配信システムの中には、E-Learningシステムに付属されている一部機能としても提供しているものもあります。

また、E-Learning付属の機能でも独自の試験問題を載せ込み、従業員に受験をさせることは可能です。

しかし、このようなE-Learningシステムを試験配信に活用する問題点は、E-Learningでの学習を必要としない場合は、受験者数の数だけ余分なアカウント代が掛かることです。
また、E-Learningアカウント代金は通常最低受講期間などがあり、年に数回の試験配信だけに採用するとコスト高となることがあります。

 

一方、すでに試験機能付きのE-Learningを社内で導入済みの場合、アカウント追加によるコストの問題はありませんが、規模感のある人数の同時受験が想定されていないため、大量の同時アクセスを処理することができないというケースがあります。

 

3. 必要なものを必要な分だけ

 

通常、弊社では以下のようなWebテストに必要なサービスをフルパッケージでご提供しております。

 

 

A製薬ではもともと、従来の集合型のペーパー試験を予定しており、オンライン試験については検討していなかったため、急遽の予算を捻出するのは非常に困難でした。とはいえ、先の見えない状況でこそ人材に関する投資を止めることはできません。

そのため弊社ではお客様の状況を考え、できるだけシンプルなシステムを迅速に提供することにいたしました。
弊社で開発しているプラットフォームであるため、このような柔軟なサービス提供ができたことも今回ご採用いただきましたポイントの1つとなりました。

【試験実施とアフターフォロー】

 

今回は、第1回目の試みということで、弊社としてもトラブル対応のスタッフを待機させておりましたが、トラブルもなく無事試験配信を終了いたしました。

今回のA製薬の試験制度は、知識の定着度を測る目的のため、配点を事前に決めるのではなく、受験終了後に、正答率や識別指数などから、合格基準を決定するスタイルであったため、弊社からのご提案として、科目ごとの結果分布や問題ごとの正答率(難易度)をお出しすることで、今回の運用だけでなく今後の運用についても活かせるようなご支援をさせていただき本プロジェクトは終了いたしました。

 

A製薬におかれましては、試験開始前も試験開始後の活用もペーパー試験に比較すると、作業効率、分析のスピードにおいて大きな改善があったということで、2021年も引き続きご活用いただくこととなりました。

 

【本事例について】

本事例についてご興味がありましたら、以下をご参照いただければ幸いです。

 

JTPのWeb配信プラットフォームについてもっと知りたい

Web配信プラットフォームご紹介ページ:https://www.jtp.co.jp/services/hr/web-test/

 

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